共済病院の在宅医療について

地域医療部部長 大和康彦

共済病院の地域医療部在宅支援室(令和4年1月新設)では、以下のことを行っています

①在宅医療(訪問診療・医療処置)

在宅療養に向けた相談や調整(訪問看護・訪問介護・居宅介護支援事業所・居宅介護サービス事業者等)


訪問診療エリア

訪問診療エリア

さいたま市緑区・浦和区・南区を中心に、半径約4kmを目安に訪問しています。
病態などによりましては、周辺地域への訪問も相談させて頂きますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

共済病院の在宅医療の大きな特徴

「地域に根ざした病院からの訪問診療」

「24時間365日、在宅療養者の方々やご家族の安心と安全を守ります」

「成人を対象に、どのような疾患・状態にも対応可能」

「ほぼ全ての在宅での医療処置に対応可能」(稀に一部対応困難処置や準備に時間を要するものがあります)


⑤ 内科・消化器内科・外科・整形外科・婦人科と垣根がなくアットホームな雰囲気で、在宅療養中に発生した相談事や、転倒骨折や外科的処置(在宅医療継続に必要な胃瘻造設やCVポート造設など、他にも入院しての良性疾患手術やイレウス管対応など)にも、院内でのチーム医療でスムーズに対応しやすいことも大きな特徴です。

⑥ 在宅医療の重要性をより理解してくれるようになった医師・看護師・リハビリ・事務職などのスタッフが、外来や病棟で患者さんの今後の生活が安心で安全なものになるか温かく見守り、必要時に在宅医療への相談にのってくれることも大きな特徴です。

⑦ 当院への外来通院が困難になりつつある方、入院しての治療やリハビリをしている方にとっても退院を目の前に在宅療養が不安と感じている方、そのような方々にとって、当院から継続して在宅医療で関われることは、大きな安心に繋がるかもしれません。

⑧ 地域の基幹病院や診療所への通院が困難になりつつある方にとっても、病院からの訪問診療は安心に繋がるかもしれません。(さいたま市内にある様々な専門的な地域の基幹病院や診療所と良好な関係を築いており、当院からの在宅医療への紹介実績も数多く、その連携もスムーズです。)

⑨ 機能強化型在宅療養支援連携施設として浦和医師会の先生方との在宅共同診療のシステムを取り入れています。

当院の在宅医療の相談・契約・開始について

STEP1

まずは電話(病院代表・048-882-2867)でお気軽にご相談下さい。

STEP2

在宅医療開始までに、医師・スタッフとの面談や在宅医療への契約が必要となります。面談日時や契約内容につきましては電話でご相談します。

STEP3

訪問診療では、基本的に月2回の訪問を、医療処置内容や状態によっては週1回の訪問とさせて頂きます。

STEP4

状態変化時の臨時往診は、基本的に定期的な訪問診療契約患者さんのみとしています。(未契約患者さんには対応していないことをご了承下さい。)

STEP5

当院は多職種連携を推奨しています。在宅医療を必要とする方の多くには、ケアマネジャーとの相談の上で、訪問看護の必要性があれば積極的に利用を推奨しています。

スタッフ

大和康彦医師部長、日本在宅医療連合学会認定専門医/指導医(令和5年末・埼玉県内専門医24名)、日本内科学会総合内科専門医・日本プライマリケア連合学会認定医/指導医など
本松茂医師
理事長・内科・婦人科
吉村一樹医師
非常勤・自治さいたま血液科
渡辺珠美医師
非常勤・自治さいたま総合診療科

髙野浩子看護師(室長)・溝口千代美看護師(外来兼務)・長島由果相談員

実績

私たちの想い

昨今の我が国での大きな変化として、高齢者世帯の増加、認知症患者の増加、超高齢社会から多死社会への変化が始まりつつある中で、「治す医療」から「支える医療」に大きくパラダイムシフトが進み、在宅医療の重要性が年々増してきています。

通院が困難になったり、医療依存度が高い状態での在宅療養生活を「支える医療」とは、患者さんやご家族の理解の上で、様々な職種の連携の元に行われるもので、在宅での生活の質を重視しながら、縁の下としてサポートしていく「寄り添う医療」です。

人生の大先輩方の尊厳を一番に守りながら、健康管理の点で不利益がないよう修練を重ね、温かく心に「寄り添う医療」を心掛けていきたいと思います。

訪問診療について希望や相談がございましたら、お気軽にお問い合わせ頂けたらと思います。